失敗しないハウスメーカーの選び方

最終更新日 2024年2月8日 by barrya

●木造にするのか鉄骨造にするのか?

家は一生に一度といっても過言ではないくらいに大きな買い物ですので、失敗しないように慎重な選択をしなければなりません。
そこで大事になるのがハウスメーカー選びであり、モデルハウスなどを見て舞い上がって決めてしまわないように気をつける必要があります。

モデルハウスなどはどれも素敵なつくりになっていて、見ると契約したい気持ちが強くなりますが、どこに依頼するかによって得意な工法やデザイン性、設備などが異なりますので、じっくりと比較して決めるべきです。

絞り込む前に一つ確認したいことがあり、ロイヤルウッドなどの木造にするのか鉄骨造にするのかで選ぶべきメーカーが異なります。
それぞれ得意としているメーカーが異なるため、最初に方向性を明確にしておかなければなりません。

一般的に多いのは木造であり、一戸建ての人の7割以上が木造を選ぶとも言われていますが、木造のメリットはデザインの自由度が高くて建築費用が安く済む点です。

固定資産税も安いですし、後々修繕やリフォームが必要になった時でも行いやすいというメリットもあります。
また、調湿機能に優れていますので、カビになりにくいという良さもあります。

ただし、耐久性や耐火性が低くて仕上がりが職人の腕に左右されやすいのは気になるところです。
それに対し、鉄骨造は耐震性や強度に優れていることで注目されています。

構造体の品質は均一で安定しており、工期が短くなることも見逃せません。
耐火性に優れていることから、火災保険も安く済みます。

デメリットとしては、カビや結露が生じやすくリフォームをしにくい、強固な地盤でないと問題が生じることなどがあげられます。このように様々な違いがありますので、どちらを選ぶのかをあらかじめ決めておくのがおすすめです。

●予算について

木造か鉄骨造かが決まったら、次に考えたいのが予算です。
坪単価はハウスメーカーによってかなり差が出る部分であり、予算によっては希望するメーカーに依頼できないかもしれません。

それぞれのライフスタイルに合わせて必要な間取りがありますが、それを実現するための費用を算出しないと具体的な話に進むことができますので、まずは概算の見積もりを出してもらうようにします。

以前からそのメーカーで家を作るのが夢だったというような特定のメーカーに強い思い入れがあるのでなければ、できるだけ複数に見積もりを出してもらって費用や内容について比較するのが良いといえます。

複数から見積もりをもらうことはマナー違反になるのではないかと考える人もいるようですが、契約を結ぶ前の段階ですので全く問題ありませんし、後悔のない選択をするためには必要なことです。

見積書が出そろったら、それぞれのハウスメーカーにじっくりと話を聞いてみて、その内容から判断する人もいます。
同じような費用になった場合には他の部分をトータルで見て判断することになりますので、いくつかのポイントをチェックします。

よくある失敗として、知名度だけでハウスメーカーを選んでしまうことがありますが、これは絶対にやってはいけません。
知名度だけでは信頼できる会社なのかが分かりませんし、内容が良いから有名になったと言いきれないケースも多々あります。

中には宣伝に多額の費用を投じていて、そのお陰でかなりの知名度を誇るメーカーもあり、その場合は広告宣伝費が価格にも反映されていて高くなることがありますので、一概に有名なところが良いとも言えません。

高い買い物ですので利用する側の目は厳しくなり、何か気になる点があれば口コミなどに投稿されることも多くなりますので、全くどのようなところなのかを知らないのであれば口コミも確認しましょう。

●大幅な値引きをしてくるメーカーには注意!

スムーズに契約までこぎつけることができなかった場合、その次に大幅な値引きをしてくるところには注意が必要です。
たった一度の交渉で上手くいかないからといって次回に大幅な値引きがあるのは、最初に提示された金額が高過ぎるのではないかと思わざるを得ません。

こういったケースでは適正価格を知ることが難しいので、最初に高めの設定をしてくることがよくあります。
また、希望する間取りなどを伝えたのに、それが反映されていないプランを持ってくる場合にも誠意が無いと感じます。

建てる側は後悔しないようにできるだけ要望を聞いて欲しいと思うものですが、それが全く反映されていないとハウスメーカー選びに失敗したと感じるようです。

こういった姿勢は営業マンだけの問題ではなく、会社全体の雰囲気にも関係している部分ですので、今後も意見が反映されない可能性が高くなります。
相見積もりを取るとハウスメーカーも本気になって調整してくれますので、相見積もりは必須です。

費用面でも交渉してもらえることが多いですし、それぞれの強みを存分に活かした提案をしてくれますので、より良い家づくりをすることができます。
最終的には理想を考えつつも予算の範囲内で収めることが大切です。