最終更新日 2024年2月8日 by barrya
クサビ式足場はクサビ緊結式足場、一側足場やカチコミ足場とも呼ばれている、工事現場で主流の足場の1つです。
ビケという名称でも知られますが、これは商品名なので使い方に注意が必要です。
一般的にはやはりクサビ式と呼ぶのが無難ですし、特定の商品に限らず用いることができます。
足場の種類について
足場には鉄パイプを骨組みにする単管、丸太を使った伝統的な足場に、足場が使える枠組みなどがあります。
単管はパイプだけで足場の板がありませんから、使いこなすのに慣れが必要で、作業効率は高くないという欠点を内包します。
狭い場所でも使えるので、適材適所でメリットを発揮しますが、組み立てに複数の部材を必要なのがネックです。
単管足場は丸太足場が発展したもので、内部が腐って作業中に壊れたり、固定が不十分で安全性に欠けるといった欠点が解消されています。
しかし、単管も足場専用の部材を用いるわけではないので、工事現場ではより使い勝手の良い、信頼性の高い足場が求められました。
その答えの1つがクサビ式足場で、予め組み合わせが設定されている部材を合わせて、ハンマーで叩いてはめ込むのが特徴です。
部材同士の組み合わせが決められているので、作業現場で部材がはまらないという心配がなく、何より組み合わせが分かりやすいので迷わずに組み立てられます。
安定性が優れていて信頼性にも長ける
また、一定間隔で支柱の鋼管を立てていくことから、安定性が優れていて信頼性にも長けています。
水平にも部材を入れたり、斜材を組み合わせて足場が完成するので、中高層建築でも使えるのが魅力です。
部材が決まっているので、搬入できない場所では使えませんが、設置簡単で解体も容易ですし、繰り返し何度も使える耐久性を併せ持つので経済的なのは確かです。
足場の規模にもよりますが、クサビ式足場は事前に部材を運び込む必要がなく、当日に搬入や組み立てまで完了することができます。
ただ、ハンマーで部材を叩いて組み立てるので、音が発生してしまうのは難点です。
高所では作業員同士が部材の手渡しをしますが、この時に安全確認の声掛けが響きます。
それもまたクレームになりやすいので、実際にこの足場を現場で使う時は、騒音対策を考えてから実践を行う必要があるでしょう。
純粋に足場としての性能は高く、作業時間の短さでいえば圧倒的です。
製品によって異なりますが、一般的には耐久性に優れる亜鉛メッキ仕上げなので、腐食に強く寿命に期待できます。
組み立て簡単で解体も短時間で済む
組み立て簡単で解体も短時間で済むなど、作業者にとって負担が軽いのが魅力的です。
KRHのクサビ式足場は低コストですし、簡単に組み立てられるのに強度は高く信頼性があります。
勿論、部材の1つ1つに問題がなく、安心して使えることが前提ですが、万が一部材に腐食や欠損が見つかっても部材単位で交換できるので経済的です。
部材の状態確認は分担して行えますし、亜鉛メッキということもあって、腐食が発覚しても直ぐには進行しないので安全です。
下地に変わって腐食する犠牲防食の亜鉛メッキは、腐食環境化だと白く変色していき、緩やかに赤錆が発生することになります。
つまり、錆びても直ぐに発見しやすく、発見が遅れても即座に破損の心配はないのがポイントです。
より優れたクサビ式足場の開発に取り組む企業は、メッキ品質の向上も含め、現場からフィードバックを受けて開発を行っています。
専用工場を設置して商品開発と製造を行ったり、整備点検や高額賠償保険つきのレンタルを提供している企業もあるので、クサビ式足場は進化を続ける将来性のある足場です。
既に多くの現場で認められているほど、現場の意見を汲み取り商品開発に反映されていますから、作業員の間で評判が良好です。
クサビ式は現場の足場のスタンダード
魅力はやはりコストが安く、誕生から30年以上も歴史を積み重ねられてきた、現場における実績の豊富さが挙げられます。
現場の足場のスタンダードとして、それまでに主流だった足場を過去のものにしているので、実力は本物ですし、信頼性についても揺らぐことはないといえるでしょう。
収納時はコンパクトで輸送は楽々、複数の工具を使い分ける必要はなく、ハンマーが1本あれば組み立てられるのが人気の理由です。
中高層建築にも対応するので、大規模な工事向けのイメージですが、実は低層の外壁塗装や短期間で済む補修工事でも活用されています。
作業者は鋼製の階段やしっかりとした踏板が使えるので、移動のストレスなく快適に作業が進められます。
休憩も不安はありませんし、多少突風が吹くくらいだとびくともしないので安心です。
欠点らしい欠点は設置にスペースを要することと、組み立て時の騒音ですから、それ以外はメリットが上回ることを意味します。
まとめ
総合的には使い勝手が抜群ですし、欠点に目を瞑れる魅力を秘めています。
後は現場で使えるか事前に確認したり、活用を決めて実践に導入することで、長年にわたり現場の定番として活用し続けられている足場の真価が分かるはずです。